皆さんこんにちは。
ワンちゃんやネコちゃんをお迎えして、避妊や去勢手術に関しては多くの飼い主様が悩まれることの1つだと思います。
なかには健康な子に手術するのは…とマイナスなイメージを持たれる方も当然いらっしゃると思います。
今回はその避妊・去勢手術に関して、1人の獣医師の視点からお話しできればと思います。
一番のメリットは、手術をすることによって予防できる病気があることです。
ワンちゃんネコちゃんの死因第1位は、人間と同じで悪性腫瘍(癌)です。
その割合は50%以上を占めています。
ワンちゃんの腫瘍の中で最も多いのが乳腺腫瘍で、よく50%が悪性だと言われています。
ネコちゃんでも乳腺腫瘍の発症が多く、厄介なのがその90%が悪性だと言われています。
他にも、女の子でいうと子宮疾患や卵巣疾患、男の子だと精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなど、数多くの病気の発症を防ぐことができるのです。
病気の予防以外には、手術することで発情期に伴うストレスや問題行動が解消できたり、予定していない妊娠を回避できたりというメリットがあります。
もちろん全身麻酔のリスクや術後の肥満になりやすくなるといった不安要素もありますが、悪性腫瘍の発症を予防できるという点は大きなメリットだと私は考えています。
最後に、ワンちゃんとネコちゃんとご家族のために、どの選択がより良いのか検討していただけたらなと思います。
そして、手術をお悩みの方やご質問のある方はお気軽にご相談ください♪
愛猫のミーケシャン
獣医師:田上