朝夕はめっきり冷え込み、紅葉の艶やかな季節になりましたが、風邪など引かれてはないでしょうか?
今年も残り1ヶ月とちょっとなりました。
私も香椎ペットクリニックに来て、もう1年半経ちました。少しは患者さんや病院のお役に立てていれば幸いです。
先月、実家に帰省してきました。
10月24日は愛犬(リン)の命日です。今年で亡くなって2年が経ちました。
ゴルーデンレトリバーの父とラブラドールレトリバーの母のMIX犬で女の子です。
若い頃は40kg近くあり、ダイエット食あげても全然痩せなくて、近所の方に熊って言われていました( ̄^ ̄)ゞ
夏になると海に行くのが日課で、散歩が大変だと母がよく嘆いていたのを思い出します。
リンに症状が現れたのは、亡くなる1ヶ月前で鼻血が出ていると連絡がありました。
それは1日で止まり、続かなかったので様子を見ていたのですが、10月に入り度々鼻血が見られ食欲も落ちていきました。
実家はとても田舎で、近くに病院はなく、1番近くても40分はかかります。設備がしっかりした病院で診てもらうため1時間以上かけて連れて行きました。リンは車が嫌いで…とても不安そうで…ずっとソワソワしていました。
血液検査、凝固検査、レントゲン、CT、組織採取、出来ることをして頂きました。
良い結果なんて期待してませんでした。ただ、出来ることを見つけたくて、リンと両親が最後過ごす時間を少しでも長く、穏やかにと小さな望みを持って願いました。
しかし、CTを撮って3日後、リンは天国に行きました。
仕事終わりに連絡があり、急いで高速バスで帰りましたが、最後には間に合いませんでした。
結果は『リンパ管浸潤のある鼻腔の移行上皮癌』鼻腔の腫瘍は進行が緩やかで転移もあまり見られないことが多い。と言われましたが、
進行は早く、肺への転移はかなり進んでいました。
リンは13歳でした。
そろそろ、足腰弱ってきて介護が必要になるから、してあげたい事・買ってあげたい物・連れて行きたい所…色々考えていたのに、
結局、私はリンに何もしてあげれなかったし、最後そばにいてあげる事もできなかった…
看護師でありながら、自分の不甲斐なさに、仕事を辞める事も考えました。
今でもリンの事を考えると、『ありがとう』より『ごめんね』の想いが強いです。
この写真は3ヶ月前に、トリミングした時の写真です。全然元気だったのに…
動物医療も日々進化を続け、様々な病気の発見、治療ができるようになっています。
私ももっと勉強して、新しい知識をどんどん得て、リンに恥じない看護師になりたいです。
いつかリンと同じ病気になった子が来たら、助けてあげたい。
そして、リンに『ありがとう♡』って伝えたいです╰(*´︶`*)╯
看護師:森